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ホームオフィスを快適にする4つのポイント

ホームオフィスを快適にする4つのポイント

働く場所は、会社のオフィスとは限らない時代。在宅ワークを取り入れる企業も増えました。
自宅で仕事ができるのは楽なことも多い反面、環境を整えるのに苦労している人も多いのではないでしょうか。
ホームオフィスを快適に整えるポイントを、心理的なお話も含めてお話します。

ホームオフィスを快適にするポイント①生活動線との関係を考える

ダイニングに設置したワークスペース
ホームオフィスに適した場所はどこでしょうか。生活パターン、ライフスタイル、仕事の種別などによって、あなたにはどこが適しているかを考えましょう。

生活動線から離れた場所に設置

個室書斎
「他の部屋から離れた個室」など、普段の生活動線から離れた場所にホームオフィスを設置すると、仕事に集中しやすくなるでしょう。
しかし、育児や家事に携わっていて、仕事の合間にキッチンやリビングと行ったり来たりするには、少し面倒かもしれません。

生活動線のそばに設置

(画像:弊社事例 キッチンカウンターの前に設置したワークスペース)


キッチンやリビングなどに近い、自分や家族の生活動線のそばにホームオフィスを設置する方がいい場合もあります。
生活動線上にあるワークスペースは、仕事の合間に洗濯機を回したり、少しずつ夕飯の調理を始めるなど、「ながら家事」がしやすいです。

お子さんがいる場合は、様子を見たり、気配を感じることもしやすいでしょう。

ホームオフィスを快適にするポイント②広さや高さを考える

あなたのホームオフィスに適した広さはどれくらいでしょうか。
また、天井の高さによっても、仕事のはかどりやすさが変わります。「自分の仕事にはどんな環境が合うのか」考えてみましょう。

ホームオフィスに適した広さは?

最低限、デスクが置ける広さは必要です。
デスクのサイズは、普通のデスクワークならば幅120㎝、奥行き60㎝ほど欲しいところです。
それを置いたい上で、チェアを引ける程度の空間があれば、ホームオフィとして使えます。
逆に、広すぎると集中しにくくなってしまいます。

ホームオフィスに適した高さ(天井高)は?

天井が高い空間
空間心理学的に、部屋の天井の高さは、集中しやすさに影響があると言われています。
天井が低い方が意識が集中されやすいので、考えをまとめたり、黙々と作業をするのに向いています。
反対に、発想を広げたり、アイデアが浮かびやすいのは、天井が高い場所です。

ホームオフィスを快適にするポイント③集中しやすい音環境と、自分のタイプを知る

周りで、少しでも音がしていると、気になって集中できない人もいれば、反対に、カフェなどで少しざわついているくらいの方が集中できる人もいます。
音に対する感受性は、人によって違うようです。あなたはどちらのタイプですか?

カフェなどざわつきの中でも集中できる「スクリーナー」

ざわつきの中でも集中できる人の事を、空間デザイン心理学では「スクリーナー」(スクリーンを持つ人)と呼んでいます。
スクリーナーは、在宅ワークの最中に、家族の話す声がし絵も、気にせずに仕事を続けることができます。
たとえば、カフェなどの多少のざわめきや雑音音楽がある方が、かえって集中しやすい、という人のことです。

静かな環境を好む「ノンスクリーナー」

「スクリーナー」とは反対に、周りの音が気になって集中しにくい人を「ノンスクリーナー」と呼びます。
ノンスクリーナーのホームオフィスには、できるだけ雑音や家族の声が聞こえにくい環境を用意する必要があるでしょう。

さて、あなたはどちらのタイプでしょうか。それが分かれば、居心地のいいホームオフィスを作りやすくなりそうです。

ホームオフィスを快適にするポイント④目に入るものをコントロールする

広さや天井高、音の環境を整えても、目の前がごちゃごちゃしていたり、気になるものが見えていたりすると
集中しにくいですよね。
快適なホームオフィスにするには、視覚情報をコントロールしましょう。

壁の方を向くか、壁に背中を向けるか

壁の方に向かって座ると、視線が近くで遮られ、それによって集中しやすくなったり、逆に閉塞感を感じたりします。
閉塞感を感じる時は、壁に絵を飾るなど、気分が変わる工夫をします。

海外ドラマのエグゼクティブのオフィスでよくみられる、壁を背にして座るデスクの置き方をするには、広い部屋が必要です。
こうすると視界が広くなるため、先の事を見通しやすくなりますね。
また、誰かが部屋に入ってくるとすぐに分かります。経営者や管理職などに適したデスクの置き方です。

仕事の合間に家事をしたり、子どものことに目を配りたいときなどは、ホームオフィスで取り入れてもよさそうです。

パーティションや家具で仕切る

パーテーションで仕切ったホームオフィス
色んなものが目に入ってが散ってしまう、そんなときは、パーティションや棚などの家具を使って、ホームオフィスを仕切りましょう。スリットが入ったものなら、圧迫感を軽減したり、小物を掛けて収納する、観葉植物を飾るなどもできます。また、遮音や吸音効果のあるパーティションも発売されているようです。

色数を抑える

部屋をスッキリさせるには、部屋に置くものの色をそろえたり、少ない色数に抑えるのが効果的。デスクの上の小物を同じ色に統一するなど、工夫してみてください。
色は、それ自体が心理効果を持ちます。例えばモノトーンでまとめてクールに。パステル調などの穏やかな色で落ち着いた気分に。逆にはっきりした原色系を使うと、クリエイティブな気分になれそうです。

カメラの背景で会議の相手に印象付ける

オンライン会議の際、部屋が映るのを避けてぼかしを掛けたり、「バーチャル背景」を利用する人も多いですが、
思い切って後ろを見せてみませんか。
背景に個性を持たせることで、自分を印象付けることができます。

オンラインでのコミュニケーションは、実際に対面するよりもどうしても伝わるものが少なくなっています。
カメラの後ろにちょっとした自分らしさを出せば、後々の会話の糸口になったり、
「あの人あんな趣味があるんだな」と思ってもらえるなど、自分を知ってもらいやすくなります。

快適なホームオフィスづくりのまとめ

快適な自宅オフィスを作るためには、「自分にとって何が快適か」をきちんと分かっていることが大切です。
育児や家事との関係、携わっている業務がどんなものなのか、音や見えるものに対する感覚など、人によって快適なオフィスの条件がちがうということがお分かりいただけたでしょうか。
逆に言えば、会社のオフィスではできなかった、自分に合った環境づくりが、家だからこそできるかもしれません。


自分に合った環境とはどんなものか。
それを、今の自宅で作ることができるのかどうか。
疑問や不安を感じる方は、ぜひ弊社でお手伝いをさせてください。
ヒアリングを丁寧に行い、一人一人の特性に合ったホームオフィスをご提案致します。

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PROFILE

水田 恵子
水田 恵子インテリアコーディネーター事務所「Office SPIRAL」主宰
大阪市を中心にインテリアコーディネーターとして活動。2014年に個人事業Office SPIRAL、2022年に株式会社S.O.Pを設立。
専門分野:空間デザイン心理学®を使った、一般住宅・宿泊施設・サロン等のインテリアコーディネート

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