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モノトーンインテリアを古臭さから脱出させる4つのポイント

白と黒がメインのモノトーンインテリアは、モダンインテリアのブームから30年以上たった今も根強い人気。弊社へのインテリアコーディネートのご依頼にも、モノトーンを度々リクエストしていただきます。
しかし、長らく定番となってきたインテリアスタイルだけに、時々見直さないと、古臭く「ダサい」印象になってしまいがちなのです。
この記事では、モノトーンインテリアを今の気分にアップグレードするポイントをお伝えします。

ⒸOffice SPIRAL

モノトーンインテリアをおしゃれにするポイント①カラーコーディネート

上手なインテリアコーディネートをするためにまず押さえておきたいのが「色」です。
カラーコーディネートは、インテリアアイテムをそろえていく上で比較的簡単に変更でき、しかも効果的です。

モノクロ+原色は古い

インテリアの教科書に出てくる「モダンインテリア」の写真は、白や黒のタイルの床に、ガラステーブル、革張りの黒いソファ。
そこに、ポイントとして赤や黄色のビビッドな額絵を掛けたり小物を置いたりするのが定番でした。
今、これをそのままやると、とても懐かしい(つまり古い)感じになってしまいます。

グレーを足す

引用:Minotti


では、どんな色を足せばよいのでしょう。
まずお勧めしたいのが、数年前からインテリア界を席巻している「グレー」。
元々、モノトーンインテリアは黒と白をメインに構成されていますから、その間の色であるグレーは、すんなりなじんでくれます。
落ち着いた雰囲気で、大人っぽさがあります。柔らかくなりすぎず、男性にも好まれる色です。

グレージュを足す

「グレージュ」はグレーとベージュを混ぜたような色。ファッションでもよく見かけます。
ベージュは、黄色味が入っているので、少し優しい感じがします。
グレー系、ブラウン系、どちらにも合わせやすい色味。

モノトーンインテリアにグレージュをプラスすると、都会的な雰囲気の中に、リラックス感を演出できます。

中~低彩度の色を足す

グレーや、グレージュではなんだか寂しい。きれいな色を入れたい!という場合もあるでしょう。

そんな時、鮮やかな色を入れてしまうと、上に書いたように、ちょっと古いな、と感じられてしまいます。

少し色の専門的な話になりますが、「彩度」という言葉をご存知でしょうか。
赤や青、黄色など、「原色」が一番彩度の高い色。そこに、少しずつ黒や白、グレーを混ぜていくことで、原色から離れて「彩度」が下がっていきます。
上の画像は、日本色研事業株式会社がまとめているカラーチャートです。一番右の先端にあるのがビビッドトーンと名付けられたいわゆる「原色」。左に行くにしたがって、彩度が下がっていきます。

モノトーンのインテリアに「今っぽく色を足す」なら、彩度を下げた色です。
クッション、壁に飾るアートなど、面積が小さく、取り換えやすいものに、こういった色を取り入れるのがおすすめ。単調さから抜け出せます。

モノトーンインテリアをおしゃれにするポイント②異なった素材や質感のものを足す

引用:Calligaris

素材感、質感の異なるアイテムをミックスすることで、シンプルなモノトーン空間に奥行きを出し、高級感も感じさせることができます。では、どんなアイテムをプラスすると良いのでしょう。

ラグやファブリックで柔らかい質感を

意外に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、床に敷くラグは、インテリアの大きなポイントになります。ラグによって、部屋のイメージは大きく変わります。
部屋の床は、木やタイルなどの平滑な素材が使われていることが多いもの。そこに、柔らかみのあるラグで変化を出しましょう。

また、クッションにも一工夫を。レザーやシルク、リネンなど、特徴ある素材を使ったクッションをソファの上に置いてみましょう。部屋にリズム感が生まれます。

木や革などの自然素材

引用:ELLE DECOR Japan No.174



近年、ヨーロッパの大きなインテリア展示会でも、ナチュラルな自然素材をインテリアに取り入れる傾向がとても強まっています。デジタルで人工的なものに囲まれて過ごす今という時代。本能として、人間は自然界の癒しを求めていると言えそうです。
木製のオブジェ、革小物(卓上の文具や小物入れ、ダストボックスなど)、インテリアグリーンを置くなど、ホッと安心できるものを、意識してお部屋に置いてみましょう。

また、石やレンガなど、本来なら屋外で使うものを室内に持ってくることも有効です。重さを感じる素材が、高級感も出してくれます。
可能であれば部屋の壁の一部を石貼りにする(壁紙でも構いません)などしてみましょう。医師やタイルと言っても表面がツルツルしたものより、ゴツゴツとした手触り感のあるものが効果的。

モノトーンインテリアをおしゃれにするポイント③他のスタイルをミックスする

単調な部屋になってしまいがちなモノトーンインテリア。スッキリ感をまもりながら、変化をつけるには、別のインテリアスタイルを少しミックスしてみましょう。

ヨーロピアン

洗面化粧室
ⒸOffice SPIRAL

写真は弊社のデザイン施工による、マンションの洗面化粧室。
リビングや寝室含め、全体をモノトーンインテリアへ改装させて頂きましたが、洗面化粧室には変化を加えてみました。
モノトーンインテリアの冷たい印象を、ラグジュアリー感のあるこなれた雰囲気にするため、収納や部屋の扉を、かまち(四方の枠)を付けたデザインにし、曲線的な「ろくろ脚」の家具を入れるなど、歴史を感じるようなものを取り入れました。

アジアンリゾート

ラタンの家具や、アジアの絣染めや絞り染めなどのファブリックなど、手仕事感のあるアイテムをプラスします。
カラフルにならないよう、アイテム選びには気を付けて。

北欧スタイル

モノトーン北欧スタイル
引用:ELLE DECOR Japan No.174

大きめのアートや北欧デザインのチェアやスタンドライトなどを取り入れ変化をつけます。黒や白はもちろん、グレイッシュでソフトな北欧カラーも、モノトーンインテリアを今の気分にさせてくれるでしょう。

モノトーンインテリアをおしゃれにするポイント④照明を工夫する

照明は、インテリアに奥行きを出し、気分を変えてくれる、大切なアイテムです。
個性的なデザインのペンダントライトは視線が行きやすいですから、インテリアの主役になります。
棚やテーブルの上に置くテーブルランプ、床に置くフロアランプなども取り入れたいもの。食事をする、リラックスするなど、シーンによって付け替えてみてください。

まとめ

モノトーンインテリアにプラスして、ミックス感やトレンド感を感じさせるアイテムをご紹介しました。
色や素材、照明を意識することで、インテリアはグッとおしゃれになります。ぜひ少しずつ、トライしてみてください。

弊社では、モノトーンインテリアの家具やカーテン、小物、照明等、インテリアのすべてをセレクトしてご提案。発注、納品設置までをワンストップで行っています。
お一人お一人の好みやライフスタイル、これからの暮らしについてしっかりお聞きし、最適なインテリアを心を込めてコーディネートしております。
施工パートナーと共に、リフォームにも対応していますので、インテリアをどうしようと思われている方、こんなことはできないかなと思っている方は、ぜひお問い合わせください。

PROFILE

水田 恵子
水田 恵子インテリアコーディネーター事務所「Office SPIRAL」主宰
大阪市を中心にインテリアコーディネーターとして活動。2014年に個人事業Office SPIRAL、2022年に株式会社S.O.Pを設立。
専門分野:空間デザイン心理学®を使った、一般住宅・宿泊施設・サロン等のインテリアコーディネート

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