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リビングがおしゃれで居心地がよくなるインテリアのポイントとは?

リビングがおしゃれで居心地がよくなるインテリアのポイントとは?

リビングを、おしゃれで居心地のいい場所にしたい、と思う人は多いですね。
リビングは家の中心であり、家族が集まるオフィシャル空間とも言えます。

ただ、せっかく作ったリビングに、なぜか家族が集わないケースも多々あります。
ひとり暮らしの方も、リビングの居心地が悪くて、ほとんど寝室で過ごしている、という事も結構あるようです。

なぜこのようなことになるのでしょうか。

インテリアをおしゃれにまとめたり、部屋の居心地をよくするには、いくつかの基本的な方法があります
これを知っておくことで、だれでも、おしゃれで居心地のいいリビング作りを始めることができるはず。

この記事では、「おしゃれで居心地の良いリビングを作るためのポイント」をご紹介します。
ぜひあなたも、トライしてみてくださいね!

レイアウトと配置

家具を部屋の中にどのように配置するか。
これは部屋作りをする際にまず考えるべきことです。

家具の配置によって、部屋が広く感じたり、狭く感じたり。
落ち着く居場所になったり、どうも落ち着かない場所になったり。

本当に、部屋の居心地が大きく変わりますから、ぜひ工夫してみてください。

会話が生まれる場所を作る

ソファとアームチェアを向かい合わせに配置し、親密感とつながりを生み出します。
向かい合って座ることで、自然に会話が生まれてきます。
たとえ会話がなく、お互いに別の事をしていたとしても、
同じ空気感を共有することで、一体感を感じることができます。

また、相手と真正面に向かい合うより、少しずらして「斜め前」くらいに座る方が、
リラックスできそうです。

ちなみに横並びに座ると視線が合わないので、言いにくいことを話すのに適しています。

ひとりで過ごせる場所を作る

考え事をしたり、本を読んだりして、ひとりで静かに過ごす時間が好きな人もいます。
家族の中にそのような特性を持つ人がいる、またはご自身がそうだという時は、ぜひ一人用のコーナーを作ってみてください。
リビングの窓辺や、部屋の隅などに一人掛けのチェアを置くだけで良いのです。
可能であれば、チェアの横には本やお茶を置ける小さなテーブルと、スタンド照明、観葉植物などを置いてみると、更に居心地がよくなります。

家具を置きすぎない

部屋の広さや動線に合った、適正な量の家具を配置します。
部屋に対して家具が多すぎると、通路がなくなり移動がしにくくなります。

また、部屋が狭苦しく見え、心地よく感じられないものです。
家具を置くときには優先順位を考え、不要なものまで置かないようにしましょう。

自分の部屋にどれくらいの大きさの家具をどれだけ置けば、ちょうどよいのか、
部屋の中にいると、なかなか客観視することがむずかしいと思います。
できれば図面を描いて考えることをおすすめします。
そこに家具のサイズのチップを置いてみて、動線や視線の向きをチェックしながら
決めていくと、考えやすいと思います。
チップを作るのが面倒、作るのが難しい、と思う方は、図面に家具を直接描き入れてみてください。
その際は、縮尺をきちんと守って描くことが大事です。

お客様と話している時に感じる事ですが、
図面に家具を「ここにこう置きたいです」と
お客様が鉛筆で薄く描いてくださることがありますが、
ほとんどの場合、実際の縮尺サイズより小さく描かれます。

これは、無意識にしている事だと思うのですが
家具の大きさは、部屋に対して、イメージされているより大きいのです。
ここを面倒がって、適当にしてしまうと失敗しますので、
家具サイズはシビアに考えて、配置計画してくださいね!

照明の効果を活用する

照明は、おしゃれな部屋には欠かせない視点です。
少し工夫するだけで、すぐに部屋をおしゃれにすることができます。

日本人はとにかく明るい部屋を好む人が多いのですが、明るい部屋では緊張状態がほどけないし、
おしゃれな感じも出にくいです。
昼間は太陽の光が窓からどう入るかを意識して、
太陽の動きと共に、部屋の中の変化を楽しんでみてください。
日暮れからは照明を付けますが、できれば夕飯が済んだ睡眠前の時間には、
部屋は暗くしてみてください。
そうすることで視覚情報が少なくなって、リラックスして過ごせますし、
おしゃれな感じにもなります。

ただし、どれくらいの明るさで快適と感じるかは、性別や年齢、一人一人の特性によって違います。
この項では、これらを考慮しながら、どのように照明計画をすればよいかを考えていきます。

自然光を取り入れる

リビングには、大きな窓から太陽の光をたっぷり取り入れるのが理想的。
太陽の光は、明るさと温かさを部屋にもたらします。

また、自然光には、免疫力を向上させ、骨の生成をうながす効果があります。
更に、太陽の光を浴びることで生活リズムが整います。
また、セロトニンというホルモンの分泌を促すことで、明るい気分になります。

このように、太陽の光を浴びるというのは、それだけで良いことだらけなのです。

そして、窓から入る日光は、日の出から日の入りまで、一日の中で刻々と表情を変えていきます。
季節によっても日の入り方が違いますね。
夏は高度が高く、日差しは窓辺から近いところまでしか入りませんし、
冬は太陽の高度が低く、その分部屋の奥の方まで日が当たります。
もちろん、その日の天気によっても明るさが違います。

自然光は人工の光とは違って、人間がコントロールできないものです。
ただ、その一瞬一瞬の違いを感じる感性こそが、おしゃれな部屋作りにつながっていくと思います。

インテリアを計画するときは、窓の方角、周りの建物の高さや距離などで、朝、昼、夜とどんな光が
部屋に入ってくるのかを確かめて、それに合わせて家具を配置したり、照明を考えたりしてみてください。

もちろん、窓に掛けるカーテンやブラインドも、窓の方角や日の入り方を考慮しながら選ぶことがポイントに
なります。

タスク照明(読書灯や作業灯など)を活用する

照明コーディネート
部屋に陰影をつけるだけで、すぐにおしゃれな部屋になります。

リビングはくつろぐための場所なので、本来、あまり明るい照明は必要ないのです。
ですから、天井につける全般照明は控えめにして、晴れた昼間は自然光で過ごし、
夜は、スタンド照明で手元を照らして、明るい光が部屋全体に広がらないようにしてみてください。
適度な暗さがリラックス感を促進し、落ち着いた気分を引き出してくれると思います。



雰囲気を良くする照明(間接照明やキャンドルなど)

リビングには間接照明やキャンドルなど、部屋のムードを良くするような照明を使ってみましょう。
間接照明は壁や天井を照らし、その反射で部屋を柔らかく照らす手法です。
今住んでいる部屋に工事なしで間接照明を取り入れるには、
・スポットライトを家具や観葉植物の後ろに置いて下から照らす
・コンセントタイプのスティック状の間接ライトなどで壁を照らす、などの方法があります。

サイドテーブルにキャンドル(LEDキャンドルでも)を置いて、揺れる明かりを眺めることも、とてもリラックス効果が高いです。


調光機能を利用する

今販売されている照明器具は、明るさを調整できる調光機能がついたものがほとんどです。
実際に活用している人は少ないかもしれませんが、
調光機能をうまく使うことによって、同じ部屋でもガラリと雰囲気を変えることができるのでおすすめです。

また、家族一人一人で違う明るさの好みにも、対応しやすくなります。
まずは、夕飯が終わったら、照明の明るさをしぼってみましょう。
それだけで目に入る視覚情報が少なくなり、リラックスすることができます。

色とテクスチャー

インテリアの計画で最も大切なパート、カラーコーディネートとテクスチャー(質感)について紹介します。
色は、まずベーシックな色を部屋全体に広げ、そこにアクセントカラーをポン、ポンと絵筆で置くようなイメージで計画していきます。
色だけではなく、素材感も意識します。いくつかの素材を重ねることで、平坦さを脱して奥行き感のあるインテリアにすることができます。

広い範囲でニュートラルカラー(白、ベージュ、グレーなど)を使用する

ニュートラルカラーとは、中間色の事を指します。
リビングにニュートラルカラーを多めに取り入れると、刺激の少ない、穏やかな空間を作ることができます。
また、その中でも明るい色を使うと、部屋が広く感じるという利点もあります。
流行に左右されず、更にどんなインテリアスタイルにも合わせることができるので、後で模様替えもしやすいです。

アクセントカラーを追加する

とは言え、室内のすべてをニュートラルカラーでまとめてしまうと、平坦で面白みに欠ける空間になってしまいます。
アクセントカラーを決めて、それを小さな面積で取り入れます。
たとえばクッション、ブランケット、アートワークなどです。
そうすることで視覚的な興味が引き出され、メリハリのついたインテリアになります。



異なるテクスチャを組み合わせる

手触りや素材感の異なるものを組み合わせることで、インテリアに深みが出て、落ち着く空間になります。
たとえば、リビングで使われているインテリアファブリックとして、
・ソファや椅子の張地
・カーテン
・ラグ
・クッション
・ブランケット
などがあります。
これらを全て同じような素材でまとめてしまうのではなく、
ベルベット、リネン、ファーなどといった、テクスチャーの違う素材を組み合わせてみてください。
特に、直接肌に触れる張地やクッションに、ファーやベルベットのような柔らかい素材を採用するのがおすすめ。
それによって、触覚から、リラックス感や安心感、優しい感情を得ることができます。

家具:選びのポイント

家具の選び方にはたくさんのポイントがあります。
今回はリビング家具に焦点を絞り、ソファやチェアを中心に、どんなことに気を付けるべきか
ご紹介したいと思います。

ソファやチェア

ソファは座り心地の良い、上質なものを選びましょう。
たとえば、
・適度なクッション感
・座ってリラックスしていても座面がずれてこない、きっちりした造り、
・サイズが合っていて、ゆったり座れる
などです。
質の良いソファは、自然と取り合いになるほど、座り心地がよく、ゆっくり過ごせます。
逆に座り心地がよくないソファは、ストレスの元になってしまいます。
チェアも同様に、リラックスしながら姿勢が保持できるものを選びましょう。

足を伸ばせるスペースを追加する

あまり理解されていませんが、実はソファは本来、日本人が「畳でゴロゴロする」のと同じように、
脚を上げてリラックスするための家具です。
ですから、座面の上に脚を上げて座れるくらいの奥行きがあるものを置いてください。
それがむずかしい場合や、複数人でゆっくり過ごすときには、オットマンやスツールを追加して、脚を伸ばせるようにしましょう。

アクセサリーで仕上げる

インテリアアクセサリーとは、家具よりも小さな小物や、アート、植物、雑貨などの事です。
ファッションのコーディネートをするとき、仕上げにネックレスや指輪、イヤリングなどのアクセサリーを付けることで
グッとおしゃれになったり、TPOに合ったファッションにすることができますよね。
それと同様に、インテリアもアクセサリーを加えれば、より居心地の良いリビングになるのです。

ブランケット、クッション、枕

ソファにはクッションやブランケット、枕などを置いておきます。
ソファの上でゴロゴロしたり、ゆったり座ってモニターやテレビを見たりするとき、これらが役に立ちます。
チェアにもクッションやブランケットを添えておくことで、座り心地や寒暖を調整することができます。

また、これらは肌に直接触れることが多いものです。
肌触りや、固さなど、好みのものを選びましょう。
生地はなめらかで毛足の長いもの。
クッション性はやわらかいものを選ぶと、リラックス効果がかなり高くなります。

植物や花を飾る

グリーンや花を置くことで、部屋に自然の要素が加わります。
みずみずしい生命感が感じられて、気持ちも生き生きしてきます。
人間が本能的に植物との共生を求めていることは、近年の研究でも実証されていて、これはバイオフィリアと呼ばれています。
バイオフィリックデザインのためには、生きている本物の植物を置くことが望ましいですが、
難しい場合はフェイクグリーンやフラワーでも、近しい効果が得られるとされています。

アートワーク、写真、思い出の品を飾る

旅先で買い求めた工芸品、家族の集まりで撮った写真、惚れこんだ芸術家の作品など、
大切にしているものを部屋に飾りましょう。
個人的に思い入れのあるものがあることで、部屋が自分にとってより近しく、大切な空間になります。

その他

リビングの居心地をよくするために、
取り入れたいポイントが他にもいくつかあります。
これらは、生活する中ですぐにでも取り掛かれることかと思いますので、
できそうなことからやってみてください。

カーペットやラグを使用する

フローリングやタイルの床は、足音や声などの音が反響しやすいものです。
カーペットやラグを活用して、音の反響を抑えましょう。
このような柔らかい床材は、足裏からリラックス感をもたらします。
また、床の埃が舞いにくくなるので、ハウスダストによるアレルギー抑制の効果もあります。

快適な温度を維持する

エアコンやヒーターを使って、快適な室温を保ちます。


インテリア的におしゃれにするには、
デザインにもこだわりたいところ。

シンプルモダンな温冷風機やレトロな電気ストーブなど、
冷暖房機器も、インテリアのイメージに合わせてこだわって選んでみましょう。

エアコンも、部屋に合わせて色が選べるものも出ています。



定期的に整理整頓する

生活していく中で、どうしてもモノは増えてしまうもの。
しかし散らかった部屋で過ごす事はストレスに感じやすく、部屋の居心地ダウンに直結します。
郵便物や書類など、たまったものは定期的に整理して、不要なものは処分します。
部屋に置くものは少ない方が、掃除しやすく衛生的ですし、生活にかかる負担も小さくて済みます。
リビングにも収納スペースを確保して、書類や生活道具などを、出し入れしやすいように収納しておきます。

音楽や環境音を流す

レストランやラウンジでは、心地よい音楽が流れていますね。
それによって、自然とリラックスできる雰囲気が作り出されています。
ショッピングセンターやマーケットではアップテンポの曲が聞こえてきますが、これは顧客の購買意欲を高めるためです。
自宅のリビングでも、音楽を使って気分を高揚させたり、鎮めたりすることができます。
家族のお気に入りの音楽を皆で聴いて、話題の一つにするのも楽しいですね。
音楽以外にも川のせせらぎ、鳥や虫の鳴き声などの環境音をながすのもいいようです。

最後に

いかがでしたか?
リビングをおしゃれで居心地の良い空間にするために、できる工夫がたくさんあることが分かって頂けたと思います。
この中から一つでもいいので、取り入れられることから実行してみてください。
必ず効果があると実感されると思います。

また、弊社でもおしゃれで居心地の良いリビングを作るためのご相談や、トータルコーディネートのご依頼を承っています。
センスに自信がない、時間がない、その他にも多くの理由で、インテリアをプロに任せよう、と考えている方も
多くいらっしゃると思います。

ただ、人に任せて気に入った部屋を手に入れるには、気が合って、希望を細やかにくみ取ってくれる
インテリアコーディネーターを見つけることが大切です。
この記事と合わせてこのサイト内の他のページや、事例なども見て頂き、ご自分に合いそうだと感じられましたら、
ぜひ一度、お問い合わせください。

PROFILE

水田 恵子
水田 恵子インテリアコーディネーター事務所「Office SPIRAL」主宰
大阪市を中心にインテリアコーディネーターとして活動。2014年に個人事業Office SPIRAL、2022年に株式会社S.O.Pを設立。
専門分野:空間デザイン心理学®を使った、一般住宅・宿泊施設・サロン等のインテリアコーディネート

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